空想社会人日記

※フィクションです

Yとのこと⑨

昔Yが夜勤の時に連絡してきて「休憩中に涙が止まらない」って言われたことがある。

だからYが夜勤で僕が時間に余裕があるときはいつでも連絡してきても大丈夫なように待機している。
いつてもYの話を聞いてあげれるように。

今週はなんだかYは余裕そうで、先週の不安定さはなんだったんだと思うぐらいだった。笑顔も多かった。

今日の夜勤中の休憩時間はお寿司が食べたいって話をしてきた。どうやら泣いてないらしい。安心した。

じゃあ夜勤終わったらその足でお寿司食べに行こうかと誘った。

OK
また二つ返事。こいつ誘ったらなんでも着いてくるんじゃないか?自分が嫌なことはちゃんと嫌って言わないといけないぞ。心配だ。パワハラになってないかな。

2人でお寿司をたべた。その日のYは10皿も食べて、いつもお昼に良く分からんゼリーしか食べてないYからしたらすごい食べていた。偉いぞ。

お昼すぎぐらいに解散しようとしたけどYは帰りたそうにしなかった。どんだけ家にいたくないんだ?俺と一緒にいたいってことか?

じゃあYは寝てていいから、俺カラオケしてるよと言ってカラオケに行った。僕はカラオケが好きだし、ハマっているなにわ男子を歌いたかった。カラオケの前まできて「私カラオケは狭いんでいやです。寝てて落ちちゃったことあるんです。漫画喫茶無いんですか?」とYに言われた。カラオケで寝たことあるんかい、ほんて落ちるんかいと思った。
電車に乗って一駅、また漫画喫茶に入った。今日はワイドの部屋があいていて広かった。

Yを寝かせて漫画をよんだ。
Yは寝言で「薬とかしてません〜」「栄養つないでません〜」って言っていた。僕が『大丈夫だよ〜代わりにやっておくから』と言うと「すみません〜」と言っていた。可愛いけど、寝ながらも仕事してるなんて大変だし、しんどいだろうなと思った。

Yが起きて、僕はまた好きだと伝えた。「好きだから付き合って欲しい」と

来週岡本太郎展がある。それまでに岡本太郎の本を読もうとしていた。そこには「自分をぶち壊せ!」「人生において2つの道があるとき、もっとも困難な方を選べ!」と書いてあり、今までの保守的な自分をぶち壊して、後輩に手を出すという困難な道を選ぼうと思ってしまった。

Yは「分かりません〜」といつもの調子だった。

へんな雰囲気になったときに、Yのマスクを外して、唇を近づけた。
Yは避けなかった。
僕は勇気を出してキスをした。

僕たちは付き合った

Yも僕への思いを伝えてくれた。恥ずかしそうにしていた。

それからYは僕の腕を触ったり身体中をくすぐってきたり急に接触が増えた。

Yから「ギューは?」と言ってきてハグをした。可愛すぎるだろ…

暴走してしまいそうで、おかしくなっちゃいそうだった。