空想社会人日記

※フィクションです

友達が少ない

 僕には友達が少ない。

 社会人になると友達を作るのは難しい。同期との関係は友達に近いが、友達というよりは同僚、仕事仲間だ。仕事場の外で友達を作る、そんな元気は無い。まあ、そもそも僕の職業には女性が多いから性別の壁があるのは確かだ。

 次年度、男性が入ってくるらしい。これで職場の男性は僕を含め2人になる。うまくやっていけるだろうか。後輩だが、年上らしい。うまくやっていけるだろうか。僕よりイケメンじゃないと良いな…。

 僕に友達が少ない大きな理由は、転勤族であったことと高校時代の友達との関係を断ったことだと思う。

 父親の仕事の都合で7歳まで福岡。14歳まで愛知に住んでいた。だから僕には地元と呼べる場所、故郷と呼べるものがない。そういった場所がないことが、ある意味アイデンティティになっている。帰る場所が無いように感じて寂しくなることもあるが、自由な感じがする。ずっと地元で育ち、地元の友達と一生付き合い、地元で結婚して死んでいく。そんな人生に憧れつつ、嫌気がする。井の中のカワズになった気分だ。だから鳥取から出てきていた友達が大学卒業後、地元で就職すると言った時に反対してしまった。自分の気持ち、考えを押し付けてしまった。ゴメンネ。 地元が無いから小さい頃からの友達、幼なじみという存在はいない。いる人が羨ましい。その土地土地で、即席の友達を作っては寂しさと暇を埋める。そんな自分に弱い人間だなしみじみ思う。だから友達は少ない。

 もう一つの理由は、高校時代の友達との関係を断ったことだ。

 その話は長くなるから次回に。

 

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※フィクションデス