空想社会人日記

※フィクションです

友達が少ない②

僕に友達が少ない理由の2つ目は、高校時代の友達との関係を断ったことだ。
 僕は中学時代に、勉強をする理由が分からず勉強しなかった。夜更かしして、テレビやネット、朝起きて学校に行って授業中に睡眠、休み時間に友達と遊んで、帰ってテレビやネット。そんな繰り返しが楽しくて、勉強から逃げていただけだと思う。
 三者面談で先生に「僕の学力で行ける高校はどこですか?」と聞いた。そして、先生が答えた偏差値44の高校を何も考えずに受験し、めでたく合格した。
 その高校には4つのコースがあった。超進学、進学、ほったらかし、スポーツ推薦の4コース。このコースは受験する際に選択する。僕は1番学力の低いほったらかしコースに入学した。
 高校生になると僕は衝撃を受けた。なにもかもが違う。周りの人達の言葉遣いは汚いし、高校生なのにタバコは吸ったり、授業中に大きな声で笑ったり。環境ががらっと変わった。素直にヤバイ‼︎と思った。
 
 ヤバイエピソード
 ①皆が先生にタメ口。敬語の使い方をしらない。
 ②授業中に「あ、UFOだ!」と窓を指差し大きな声を出して、机の中に隠れる。それをジャンケンに負けたやつがやらされる。それを見て皆が笑っている。
 ③入学後最初のテストで勉強してこなかった僕が学年11位になった。
 ④学校の目の前の公園でタバコを吸い。見つかって入学1週間で停学になったやつがいる。
 ⑤偏差値45の大学に行けば大出世扱い。
Etc...

 僕の中学は地域では頭が良く、友達は偏差値60以上の高校へ進んで行った。入学後、中学の友達と話す機会があった。僕はいかに自分の高校が最悪かを話した。その時に友達に言われたことが今でも胸に残っている。「行ってる高校さ、偏差値40前半ぐらいやろ?ってことは、頭は良く無いけど、悪過ぎもしないってことやん。そういう中途半端な学力の所には中途半端な奴しか集まらないよ。」晴天の霹靂だった。雷を落とされた気分だった。そのとおりだ。ありがとう健介。

 ヤバイ‼︎と思いたったが吉日。僕は変わる決意をした。
 まずは中学の勉強からやり直し、1年生の頃から大学受験に向けて勉強を始めた。
 そして3年後、僕はあまり有名ではないが、そこそこの大学に進学した。そこで待っていた人達は、僕の高校時代の友人とは考え方や、物事に対する姿勢がまったく違っていた。建設的な話はできるし真面目だし。まわりは有名な頭の良い高校から来た人達ばかりだった。
 
 僕がいかに自分の高校時代の友達、環境がおかしかったかを話すと「いや、そんなこと無いよ。学力で差別するのはよく無いよ。」と言われる。分かっていない。ずっと頭の良い人達に囲まれてたからそう思うのだ。頭の悪い高校に行ってた人なら分かると思う。学力と人間性の良さには明かに相関がある。僕は身をもって体感した。まあ、全員がそうじゃないことは勿論分かっている。

 ただ僕は高校時代の友達の学力の低さが嫌いなのではない。何事に対しても「頑張らない」から嫌いなのだ。問題は実はそこにあるのだ。学力が低いのは、勉強ができないからではない。しないからだ。解けない問題を解けないままにして逃げているからだ。偏差値40前半を叩き出す人間は「勉強はしたくない。めんどくさい。でもしろって言われるからするが、特段頑張りはしない。でも自分はできる。自分は才能のある人間だから、勉強しなくてもやっていけるorやろうと思えばいつでも自分は勉強ができる」と思っていることがほとんどなのだ。部活でも、勉強でもなんでも良いが、とにかく何かを頑張っている人がいなかった。それに僕は居心地が悪かったのだ。

 実際高校生の時は友達はいたし。馬鹿なこともやった。楽しかった。でも楽しいだけではダメだと思うし、今周りが当時の友達ばっかりだったら僕も辛いことから逃げてずっと好きなことをしているかもしれない。そんなのダメだ。

 だから僕は高校時代の友達とはもう友達ではいたくない。たまに集まりで会うことがある。やっぱり楽しい。昔の話をしたり。でも「今はとりあえずバイトとパチンコしてる。まあ働こうと思えば働けるし。」なんてこと言ってるやつ、舐めてるやつが多すぎてしんどい気持ちになって帰宅する。そんなのもう嫌だ。だから僕は高校時代の友達とはもう友達ではいたくない。

 

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※フィクションデス